TOP > Blog > 2011年10月17日 「kong gipsy」

kong gipsy

最近一部のクラックマニアが話題にしているKongのGipsyですが、20年ほど前に原型があったようですね。

http://www.supertopo.com/climbing/thread.php?topic_id=392934&msg=1269953#msg1269953

で、今回出たのはその復刻版の大きいサイズということなんでしょうか。

そして既に手元にあったりします。

結論から言って、ショートルートでの使い勝手などはやはりキャメロットの方がいいです。

Gipsyはやはりセッティングに慣れが必要ですし、ずらしながらの登りはできません。

基本的にはロングルートの中で、数ピッチのワイドセクションがあるような場合、かつ

「あんまりランナウトしたくないけど、そのためだけにキャメの5番とか6番持って行くのはめんどくさいなぁ」

というケースでの使用を前提に購入しました。

まぁその前提でのレポです。

セットの仕組みなどはKongのHPなどからも分かる通り、くの字の各点をクラックの両側に決め、ロープを通すスリングが下に引かれることで更にカムが効くように力が加わるというものです。

原理的にはトライカムと似ていますが、カムの中心部分にバネが仕込まれており、常にくの字が閉じる方向、つまりクラックに対しては幅が広がる方向に力がかかっており、トライカムのようなパッシブプロテクションではありません。

このバネが結構強いことに加え、ビッグブローやキャメロットとくらべてクラック内での接地点が多い(Gipsyは8カ所)ため、カムとしての安定性は高いです。もちろんクラックがフレアしたりしていなければという前提ですが。

多分ちょっと蹴飛ばしたり、ロープが流れたりという程度ではカムがずれたり歩いたりしない感じです。

その分ずらしながらのクライミングは難しい、というかあまり考えられません。

で、このバネが強いという点がメリットデメリットあって、メリットは先ほど言ったようにプロテクションとしての安定性を高めている点です。

デメリットはセッティングの難しさです。

以下、セッティングの手順です。

ギアをラックから外した後、足などに押し当ててカムを開きます。

カムを開いたら、本体横にあるボタンを押して、カムを開いた状態でロックします。

ピンが出て、カムをロックしているのが分かりますかね。

こうするとカムが開いた状態でロックされます。

ここまでの一連の動作において、バネの強さが裏目に出て、思った以上に力が必要です。

まぁこの辺は手の大きさとかもあると思うので(僕は極めて手が小さいです)、実際に店頭で試してみるのがいいと思います。

また、ロックのボタンが片側にしかついていないため、右手でのセットが前提のようになってしまっています。

右手をジャムしている場合とか、左向きフレークのレイバックとかのときは結構セットが大変です。

で、最後にカムが開いた状態でクラックにカムを突っ込み、カムをさらに押し開くように力をいれると、勝手にロックがはずれます。

本当は岩場で写真を撮りたかったのですが、諸事情あって信州峠で敗退したので、その辺はうまく想像力を働かせてくださいw

で、あとはかってに決まってくれます。

それほど軽いギアではありませんが、キャメロットほどかさばらないので、ロングルートや海外に持って行く分には結構使えるかなぁという評価です。

まぁ道具の評価は使用目的や環境によって決定されるものなので。

あとの課題はラッキングですねぇ。

Kongの動画ではOwlというピトンをまとめるためのラックを使っていますが、さすがにこのためだけにそれを持って行くのもなぁという感じです。

現在は3mmスリングを中心に付けてぶら下げています。

ハーネスが適合するなら、アイススクリューのように、でかいラック用のビナに吊すのもありかもしれません。

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