Laboratorism - 新井裕己のハードコア人体実験生活
 

神奈山北面降りてから、Hさんのお誘いで斑尾のリゾートホテルにお邪魔してきました。

温泉は相当しょっぱい泉質で、ゆったり。
夜はアルコールガブガブ飲んでぐっすり。

で、ちょっと遅めで斑尾高原スキー場へ。
まあ、ホテルの裏がゲレンデなんですが。

もちろんシャバシャバザラメなんで、Sさんから借りたAtomicのR-Ex(184cm・センター84m・R23m)を使うことに。

んー、この板、かなり張りがあって曲がらない
GS板のセミファット版ですな。
H112と似てるかも。

これも今はディアミールなんで、ナクソーかデュークにしたら乗り味変わりそう。

ちょっと面白いのは、センターが相当後ろで、184cmの割に前が長い感じ。
ちょっと後ろ乗りするとウイリー気味になるくらい。
まあ、パウダーチョッカリ用なんでしょう。
整地では相当前に踏み込む感じです。

が、シャバザラメでは踏みようもないので、昼前からコブメインで。
カービングとパウダーしかしないSさんに、コブの滑り方を講習したり。

2点だけ。
ストックの逆の手は正拳突き
板を横にしない

自分的には最近長い太い板しか乗ってないので、センター84mmとはいえ、切り替えが早くて、なんとも滑りやすい。
多分テールが短いからだろうなあ。

ということで、一気にコブが楽しくなって、午後は一人でずっとコブ滑ってました。
なんつーか、他のコースは荒れまくったザラメが、さらにストップスノーになってるんで、コブがむしろ一番板回しやすいくらい。
春はコブよね。

とはいえ、ゲレンデで汗かきながら息をゼエゼエさせるのはコブくらい。
こりゃあ痩せるわ。

んで、ああ、腰がいてえ。

今シーズン分のショートターンをしまくりました。
が、結構楽しかったので、暇な日はザラメコブでも練習しようかなー。

ザラメの上に20cm降雪予報。さて狙うは・・・、
神奈山北面。

この前、ダイちゃんと大毛無山登ったときにチェックした妙高北面のシュートの数々。
標高差も取れて、見た目もかっちょええのが神奈山北面。

地図でチェックすると見た目通りのよさそうなシュートが並んでるんだけど、記録をほとんど見ないのは、降りた後「どうやって帰ってくるか」が問題なんです。

濁俣川沿いに第3発電所まで出て林道滑って帰ろうと思ったけど、地形も複雑だしちょっと遠いなあ。

ということで、片貝川を小屋場杉まで滑って、尾根に取り付いて藤巻林道で休暇村に戻るルートを選択。
沢が割れてなきゃ大丈夫でしょう。

ルートマップ。赤が登り。青が滑り。

3/29 
休暇村にSさんの車をデポって、関温泉スキー場からスタート。
天気は小雪でガスガスで視界なし。

いつもだったら絶対登らない天気なのに、なぜかやる気マンマンで。
久々の山、久々の降雪だとモチベーションが異常。
パートタイマーの山屋さんが、無理矢理突っ込む気分をちょっとだけ共有できましたw。

リフト9時からでウダウダと待ってたら、登山する人はコース内を歩かれても困るから、上のリフトを先に動かしてくれるとのこと。
正規だと10:30からなので、1時間くらい先に上がれる。
わーい。

ということで、ゲレンデトップ(1200m)を10時チョイ前にスタート。

久々の運動なれど、ダイエットで最大酸素摂取量がアップしてるので、サクサクと登る。
通称「三角」の頂点まで標高差300m弱を35分くらい。はええええ。
ダイエット恐るべし。

1700mくらいのところはクラックが入りまくった雪壁で、シールを外してアイゼンで登攀。
ピッケルが欲しかったくらい。

その上からまたシールに戻したが硬いクラストの上に新雪なので、結構危険。
山頂直下で再びツボ足クライミング。

なんだかんだで、上の方は狭かったり硬かったりで、山頂着は12:30。
結構かかりました。

 
何気にずっと小雪混じりで視界もあんまりないものの、予定通り北面へドロップ。
どのシュートを降りても、最後は片貝川に出るので、適当に。

が、待望のパウダーはどこへやら、北面上部は風に飛ばされててカリカリカリカリ。
んー。斜面は最高にいいんだが。

吹きだまりを狙って沢地形に入ってみたら、おお!底なしパウダー!
わーい。

って、あれ?面が動いてる?
雪崩だー!

スラブのど真ん中にいるので逃げられる感じじゃない。
さっさと山側に倒れ込んで雪面にパンチして、手をアンカーにしてみたら、さっくりとクラスト面に刺さったのでちょっと流されただけで済んだ。
ほ。

破断面が15cmくらいなんで、スラブが薄かったのがよかった。
まあ、雪自体も重めなのでデブリもすぐ下の傾斜の落ちたところで止まったけど。
それでも幅が40mくらいは落ちたので、やばかったです。

ということで、ちょっと尾根地形をメインにサクサク降りる。
いやー、いい斜度。
ずっと35度一定。すばらしい。

途中でかなり開けた面が出て、そこはまた雪がかなり柔らかくてナイス!と思ったが、踏み込んだとたんにピシピシっとクラックが。
やばいよやばいよー。
後続のSさんに叫んで尾根上に移ってもらう。
ヤレヤレ。

1250mくらいのところで右の尾根を乗り越えることにする。
するってーと、見事な広い沢!
なんか北アルプスみたい。
感動した!

この沢の中は斜度も30度くらいになってるので、やっと吹きだまりに踏み込める。
シャバシャバのザラメの上に20cmくらいの新雪なので、見事に底付きしないパウダー。
ちゃんとスプレーも上がる。
ロケーションもすごくよくてかなりナイス。

そのまま870mくらいまで広い沢のなかを快適に飛ばす。
本当に広い真っ平らな沢で、起伏が全くないので、不自然だなーと思ってたが、よくよく周囲を見ると、明らかに今シーズン折れた太い枝がちらほら落ちてる。
太い木の上の方を見ると、頭上4mくらいのところでバシバシ折れてる感じ。
ああ、つまりは真冬に雪崩で吹っ飛んでるわけだ。
樹木の枝がフォーク状に幹から分かれてたら、雪崩の跡ってことだからねー。

ということで、不自然なまでに平らな理由は、ソフトデブリできれいに埋まっているということのようです。
まあ神奈山北面で雪崩れたら、全部この辺りまでは止まらないということでしょう。

片貝川と合流してからは、沢のボトムをスイスイと。
段々と沢が割れてくるので、右側の斜面を高巻き気味に滑ったり、逆に左に渡ったりするが、基本的には登りはなく、スノーブリッジを渡る時に歩くくらいで、滑って630mまで。

ま、途中でワックス塗り足したりしたけど。
雨に近い小雪なので雪はシャバシャバだし、ウェアは濡れるし結構大変。

さて、ここから登り返し。
まずは片貝川から抜け出ないと。
側面は雪も割れてるので、雪壁と木登りと泥壁登りのミックスを登って脱出。

すると広い雪原で、そこに小屋場杉という大きな杉が。

小屋場杉。だと思うw。

見事。

で、ここから狭い尾根をガツガツっと100mほど登れば藤巻林道に出るはず。
サクサクシールで登ってたら、ん?なんかおかしい?
って、げ、取り付く尾根間違えてるじゃん!
滝ノ尻沢挟んでクライマーズライトの尾根に取り付いちゃった・・・。
早めに気付いて良かった。

降りて登るのも面倒なので、シールで滑ったりしてトラバース。
が、雪は割れてるし、途中からでかい滝は出てくるし、相当なルーファイ能力を駆使して、アルパインクライミングチックになんとか尾根に。
ふへー、疲れた。

後はガシガシ登ったら林道に出て、ウダウダくっちゃべりながら30分くらいで休暇村に。

結局15時過ぎ。
なんだかんだで5時間くらいだけど、雪壁登りも多くて結構ハードでした。
ちょっと時期が遅すぎたかな。
 

滑りのルートとしては、かなり理想的な35度均一斜面で、ラインも取り放題で、しかも北面なので、もう言うことない感じ。
是非是非パウダーの時期に滑りたい。
平均斜度30度で標高差800m滑れるパウダーバーンはなかなかないでしょう。
シュートも選べば45度程度のはバリバリあります。

その後の広い沢地形もすばらしい。ここの標高差200mも侮れず良いです。
その後は沢ボトム滑りだけど、もうちょっと時期が早ければ沢も割れてないからサクサク滑れるでしょう。
全体で標高差1300mの滑り。ツリーもしっかりあるので、天気悪くても大丈夫。
どう降りても片貝川に出るので簡単簡単。

が、あんまりにもパウダーすぎる時期だと、下部は下りラッセルになっちゃうかもなあ。

で、小屋場杉からの帰りも雪が割れてなければそんなに大変じゃないはず。
まあ、林道はラッセルになるかもしれないから、やっぱり時期が難しいけど。

完全北面なんで、他の雪が終わってきた頃に上部のパウダー狙いで滑って、下部はザラメ化してたりすると楽に行けそうなコースです。

妙高周辺ってなかなかいい北面コースがなかったんで、いいルート開拓できました。
めでたしめでたし。